A.まず始めに一番多くの方が選択している「新しい返済条件に契約を見直す」という方法があります。
これは言葉のとおり現在の契約を見直すと言うことで、借りたものは全額返すということです。
現在の契約のほとんどは業者が決めた内容で、その契約に基づき返済をしています。
しかし借入金が多くなり返済が苦しくなった場合はその契約自体を見直し、今後はあなたの状況にあった内容に変更することが出来ます。
もちろん相手方の条件などもありますが、月々の返済金を下げることができ、しかも今後は原則利息が0%になります。
利息が無くなるということは毎月返済した分借金はどんどん減っていきます。一般的に現在の残金を60回分割で返済できる状態であればこの方法を検討してみると良いと思います。
例えば借金が約250万円とすると約42,000円となります。もちろん60回以上の分割も可能ですが、その場合はその方の収入や生活状況、
借り入れている業者などにもよりますのでそれも含め相談してください。
次に「借金の一部を分割で返済し残りを免除してもらう」という方法があります。
これは「契約の見直し」という方法によって毎月の返済額が減ったとしてもまだ苦しいという方が選択する解決法です。
借金の一部を原則36回の分割で返済できれば残りの借金の支払いは免除されることになります。ではその一部とはいくらかというと、その方の借金総額や資産状況によって決定されます。
特段大きな資産が無い場合500万円以下の借金であれば100万円を36回払い、500万円以上1500万円であれば借金総額の20%を36回で支払うという具合になります。
近年この方法を選択され解決される方が多くなっています。その理由は自己破産との違いが大きいからと思われます。では一番の違いとは何かというと、財産を手放す必要が無いこと、
借入れの理由が条件とならないこと、一部返済するという気持ち、ではないかと思われます。
最後の3つ目は皆さんが一度は耳にした事のある「自己破産」という方法です。契約の見直しや一部返済の方法により月々の返済額が下がったとしても、
それでも生活をしながら支払いをしていくことが厳しい場合は、全ての借金を免除してもらう自己破産という方法をとるべきでしょう。自己破産だけは避けたいという方も多くおられ、
そのお気持ちは当然であると思います。しかし今後の生活、ましてやご家族の今後などを考えると、この自己破産を用いて解決するのもひとつの方法であり、金銭的負担も一番少なく、
しかも解決までの時間が一番かかりません。しかしこの自己破産というものがどういうものなのか誤解されている方も少なくありません。
もちろん自己破産となる前に他の方法を用いて解決を図るべきですが、他の方法で解決できないのであればこの方法を用いて解決すべきと思います。
実際に自己破産は皆様が想像しているようなものとは違うと思います。